お仏壇は大きく分けると「金仏壇」と「唐木仏壇」に分別されます。
「金仏壇」は名前の通り金箔を施した、昔ながら職人さんたちによって保護された工程を経てつくられた伝統的なお仏壇です。生産地によって「型」が異なり金具や蒔絵、塗りなどに独特な特徴が生じます。浄土真宗専門の「京型」といった宗派専門の型も存在するのです。
一方、唐木仏壇は比較的新しく、紫檀(シタン)、黒檀(コクタン)、鉄刀木(タガヤサン)、欅(ケヤキ)といった堅く頑丈で木目の美しい材でつくられます。機械化が進むにつれ、価格も抑えた商品が増え若いお客さんを中心に現在の主商品は、この「唐木仏壇」へと変わりました。また、ここから派生した家具調仏壇も今は人気があります。フローリングなどの畳のない居間においても違和感がありません。
金仏壇の具体的な種類や唐木仏壇の価格差は、新しいコーナーを設置して詳しく説明する予定です。
「南向き」。つまり、お仏壇が南向きになり、我々が北の方角に手を合わせて礼拝する方角が一番。
いいえ、「西方浄土」と言って極楽浄土は西の世界にあります。なので西を向いて拝むのがいいんですよ。
いや、あなたの菩提寺の本山のある方角を向いて礼拝するのが正解です。
なんて諸説ばらばらですね。様々なお寺さんに聞いた話を集約すると「お掃除のしやすく家族が拝むのに支障のない場所ならどの方角でも。」というのが一番多いご意見です。
これがまた大変なんです。はっきり言って同じ商品でも数万円〜ウン十万円まで販売店で違うのが現実です。
一例を言うと…
A店は商品のプライスカードに「20万円」。2割引で「16万円」の特別価格。
B店は同じ商品なのにプライスカードは「50万円」。横に赤い字の特価「30万円」。商談してると結局20万円まで値引きできると言います。
B店のみ来店されたお客さんはお買い得と判断して「大変安く買った!」と錯覚してしまいますね。
A店もB店も来店されたお客さんは、この「からくり」に気づきA店で買い求めました。
きちんとカタログで商品名を提示、商品を詳しく解説して自信をもったワンプライスで販売しているお店で買い求めたいものです。店員さんを困らせてしまうぐらい商品の説明を求めれば、お店の「本質」が見えてくるはずです。
当店は全日本宗教用具協同組合(経済産業省認可)に最優秀店に認定されました。平成16年、初回の仏事コーディネーター資格取得しております。また仏壇公正取引協議会会員となっております。
左が浄土真宗東本願寺大谷派専用「京型 本山型」右が「西本願寺型」