ぶつだん かわむら

仏具について


ご本尊とは?

仏像は大きく分けると@如来(にょらい)A菩薩(ぼさつ)B明王(みょうおう)C天(てん)D声聞(しょうもん)の5グループに大別されます。
@は釈迦如来など、Aは文殊菩薩など、Bは不動明王など、Cは帝釈天など、Dは十六羅漢などがあり、なんとなく聞いた事はあると思います。
各宗派が指定する「ご本尊」は、ずばり如来がほとんどです。
下に主な宗派のご本尊を紹介しましょう。
宗派別の飾例はこちらのページを参考にしてください。しかしながら各寺院によっては特別に指定するご本尊がある場合も多いので菩提寺のご住職に相談するといいいでしょう。

曹洞宗、黄檗宗、臨済宗などの禅宗は釈迦如来座像をご本尊に指定しています。 天台宗は主に阿弥陀如来座像。釈迦如来を指定しているお寺もあります。 真言宗は大日如来です。
浄土真宗は阿弥陀如来立像ですが東本願寺大谷派と西本願寺では光背が異なります。掛図の場合が多いです。
浄土宗は阿弥陀如来立像、または座像です。浄土真宗のご本尊とは光背の形が違い舟型となります。
日蓮宗は釈迦三宝尊(さんぽうそん)と称される一塔両尊が基本ですが曼荼羅(まんだら)の掛軸で代替するお寺さんもあります。写真は最後部が曼荼羅。中間が三宝尊。手前が日蓮上人。

主な仏具

仏具は揃えたら限りがありません。とりあえず必要な仏具は上記のご本尊とお位牌(浄土真宗は法名軸)です。
一般的には
@火立(ひたて):ローソクを立てます。
A机上香呂(きじょうこうろ):灰を入れ線香を立てます。浄土真宗では線香を寝せます。
B花立(はなたて):常花を立てます。
C飾香呂(かざりこうろ):昔は香を焚きましたが現在は飾りです。
D常花(じょうか):金花、金蓮華。アルミや真鍮の金属や木製が主流です。かつては紙製も存在しました。
Eリン:読経のはじまりなどに打ち鳴らします。
F高月(たかつき):お菓子や果物を献上する器です。
G膳(ぜん):(ぶっき)を使用する宗派もあります。

この他、経机や宗派によって使用する木魚や、あると便利なマッチ消など様々存在します。

@火立 A机上香呂 B花立 C飾香呂
D常花 Eリン F高月 G膳

数珠とは?

数珠とは念珠とも言って、仏前で礼拝する際に手に掛ける事により心がしずまりひきしまります。
心の煩悩の数は108にもわたり、時に乱れ、悩むその変化を数珠がおさめます。そのため数珠玉は108個を基本に、108にちなみ18、108の半分の54、四半分の27などの形式となっております。数珠玉の中糸は私たちの心の中を通している訳であり、それを円く描く輪がすなわち、丸い心を意味するのであります。
数珠が切れた時は、「縁起が悪い」のではなく、切れることで「厄除けしてくれた」と解釈しましょう。
各宗派で使えるものや、宗派専門のものまで多岐にわたります。

位牌の意味?

新しい仏様ができて忌明けの法要、もしくは四十九日までには白木位牌(仮位牌)から本位牌へきちんと魂入れをします。その際、白木位牌(仮位牌)はお寺さんで焼却され、故人は十三仏のもとから、ご本尊様の下で「あの世での生」をうけると考えられております。
本位牌は黒塗の「板位牌」と箱状の中に薄い板が何枚も入る「回出(くりだし)位牌」に大別されます。板位牌はお店で戒名、亡くなった日、俗名(生きていた時の名前)、享年(主に数え年)を彫るなり、書くなり、依頼します。